世捨て人の雑感

岩手県北部のことを中心に、漆芸、郷土史、書籍のことなど綴ります。

手打ち蕎麦

さて、手打ち蕎麦というと皆さんはどんな蕎麦を想像しますか。
一般的には「機械にかけずに手作りする蕎麦」と思っていませんか。
ま~~、辞典などにもそう書かれているので仕方ありませんね。
手作りで無い蕎麦とは?。
もしかして機械で作った蕎麦の事でしょうか?。

では、蕎麦づくりの機械とはいつごろに導入されたんでしょう。
明治以降なことは間違いないでしょう。
それでは、江戸時代に「手打ち蕎麦」という言葉はなかったんでしょうか?
実はあったのです。

『蕎麦と江戸文化』(笠井俊弥)という本には「手打ち」の語源として手討ち説をあげています。
手討ちというのは、殿様が、「無礼者じゃ、切り捨てぃ!」と家来に命じるのではなくて、
「無礼者そこへなおれ!」と自分で刀を抜いてみずから手を下すことです。
そこから、お侍さんが刀ならぬ包丁を持って、みずから蕎麦を打つことを、しゃれで手打ち蕎麦といったようです。

江戸時代の川柳で「手打ちそば下女前垂れを借りられる」というのがあります。
おさむらいさんが、いまから蕎麦を打つからといって下女の前垂れ(エプロン)を持って行ってしまったといった、
というような様子を詠んだものなのでしょうね。
落語の『そばの殿様』みたいなことは本当にあったようです。

なにはともあれ、蕎麦には漆器です。
宜しくお願いいたします。

17022823


http://blogs.yahoo.co.jp/michinoku2005



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