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浄法寺漆の謎

瀬戸内寂聴尼の寺として知られる岩手県二戸市浄法寺町の「天台寺」。
東北最古の寺と言われ、その成り立ちは謎に包まれています。
寺伝によれば、奈良時代の高僧・行基によって神亀5年(728年)開山されたとされています。

その真相はともかくとして、古くから人々の信仰を集めた場所であることは間違いありません。
この天台寺が、歴史に確実に登場するのは南北朝時代です。
正平8年に作られた鰐口に「天台寺」という確かな証拠を持って登場するのです。

正平8年は西暦1363年にあたります。 
浄法寺漆器は、謎に包まれた東北最古の名刹天台寺の僧侶が自家製の什器を造ったことに始まると伝えられております。
古くから「生漆」「浄法寺漆器」の産地として知られ、室町期には確固たる地位を築いたのが浄法寺塗です。
古式浄法寺の最大の特徴は自由奔放な絵付けにあります。
その当時の浄法寺塗は、骨董の世界では「浄法寺もの」として高い評価を受けています。  

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